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大人になってから、ピアノを生活の中に置くということ

3 日前
読了時間: 5分


大人になってからピアノを始める。あるいは、長いブランクを経てもう一度始める。


子どもの頃の習い事とは違って、大人がピアノを始める時には、少し特別な理由があることが多いように思います。


昔から弾いてみたかった曲がある。

子どもの頃に習っていたピアノを、今度は自分のために弾いてみたい。

仕事とはまったく違うことに集中する時間が欲しい。


理由は人それぞれです。


そして、長く大人の方を教えてきて感じるのは、

「大人のピアノ」という一つの言葉では括れないほど、そのニーズには幅がある

ということです。


大人のピアノは、本当に人それぞれ

まったくの初心者の方もいます。

子どもの頃に少し習っていて、何十年かぶりにピアノに戻ってくる方もいます。

音楽大学などで専門的に学んだ経験があり、長いブランクを経て、今度は試験や評価のためではなく、自分自身のためにもう一度ピアノに向き合いたいという方もいます。

また、初心者だからといって、必ずしも「簡単に楽しめればいい」というわけではありません。

初めてだからこそ、手の使い方や音の出し方、楽譜の読み方をきちんと学びたいという方もいます。


反対に、長い間自己流で弾いてきたけれど、あるところからなかなか先へ進めなくなってしまったという方もいます。

たくさんの曲を弾くことが何より楽しい方もいれば、一曲を時間をかけて深く掘り下げたい方もいます。


こうして考えると、大人のレッスンというのは、子どものレッスン以上に「一人ひとり違う」のかもしれません。


一人ひとりに合わせることは、意外と難しい

「生徒さんに合わせたレッスンをします」

これはピアノ教室ではよく使われる言葉ですが、実際にそれをするのは、思っていた以上に難しいことでした。

何を教えるかだけではなく、どのくらいの速度で進むのか。

どこまでこちらから提案し、どこからは本人の希望を優先するのか。

基礎を身につける必要がある時にも、その人がピアノに求めているものを失わずに、どう伝えるのか。


私自身、30年近く教えてきて、ようやく少しずつ見えてきたように思います。

大人の場合、先生側が考える「こういうピアノを弾けるようになってほしい」が必ずしもゴールではありません。


その人がピアノを通して何をしたいのか。


そこから逆算して、必要な技術や知識を一緒に組み立てていく。

今は、そんなふうに考えています。


忙しい毎日の中に、ピアノを置く

もう一つ、大人のレッスンで難しいのが「時間」です。

仕事や出張、家族の予定。

数か月先まで、毎週同じ時間を空けられるとは限りません。

そして、ピアノを弾きたいと思っていても、自宅では音を出しにくかったり、講師を自宅に招くという形が生活に合わなかったりする方もいます。


「習いたい」という気持ちはあるのに、従来のレッスンの形が暮らしに合わない。

そんな方にも、もう少し選択肢があっていいのではないかと思うようになりました。


仕事とは別の50分

特に最近考えるのは、ピアノを弾く時間には、上達とは別の意味もあるということです。

朝から夜まで仕事のことを考え、メールを読み、判断し、人と話し、予定をこなす。

社会人の毎日は、頭を使うことの連続です。


そんな日々の中で50分だけ、

音を聴く。指を動かす。一つのフレーズに集中する。

仕事とはまったく違うことに意識を向ける。

ピアノは、そんな時間にもなれると思っています。


もちろん、ピアノを弾けば何かが解決するということではありません。

けれど、一日の中に「自分のためだけに音楽に向き合う時間」があることで、気持ちの切り替えになる方もいるのではないでしょうか。

私自身、そういうピアノとの付き合い方も、とても素敵だと思っています。


そこで、スタジオでのレッスンを始めることにしました

こうしたことを考え、Piano in Tokyoでは、ご自宅への出張レッスンに加えて、

都立大学駅近くのピアノスタジオでのレッスンを始めることにしました。


平日の朝は7時から。仕事帰りに通いやすい平日の夜。そして土曜日の午後から夜まで。

グランドピアノの置いてあるスタジオで、1回50分のレッスンを行います。


朝のレッスンなら、そのまま仕事へ向かうこともできます。

夜なら、一日の仕事を終えてから。

土曜日なら、少し時間に余裕を持って。


生活の中のどこにピアノを置くかは、人によって違っていいと思っています。


3回ずつという、小さな区切り

スタジオレッスンは、まず1回受講していただき、その後は3回ずつのお申し込みとしました。

自動更新ではありません。

これは、毎週決まった曜日にずっと通うことが難しい方にも、無理なくピアノを生活の中に取り入れていただきたいと考えたからです。

3回を一区切りとして終えることもできますし、その後また3回、さらにその先へと続けていくこともできます。


「一生続けなければ」と考える必要もありません。

少しピアノを弾いてみたい時期があってもいい。

しばらく続けてみて、生活の中にすっかり定着していくのもいい。

大人だからこそ、自分でその距離を決められるレッスンでありたいと思っています。



まずは一度、音を確かめに

大人になってからピアノを始める理由に、正解はありません。

上達したい。

昔弾いていた曲をもう一度弾きたい。

憧れていた一曲に挑戦してみたい。

あるいは、仕事とは別のことに集中する時間が欲しい。

どれも十分な理由だと思います。

続けられるかどうか、自分に合うかどうかは、実際にピアノに向かってみないとわかりません。

まずは一度、グランドピアノの音を確かめにいらしてください。

そこから先は、ご自身のペースで決めていただければと思います。


※土曜日の午後は、お子さまのスタジオレッスンも承っています。詳しい時間帯・料金・お申し込み方法はスタジオレッスンのご案内ページをご覧ください。



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